技術者ブログ
クラウド型WAF「Scutum(スキュータム)」の開発者/エンジニアによるブログです。
金床“Kanatoko”をはじめとする株式会社ビットフォレストの技術チームが、“WAFを支える技術”をテーマに幅広く、不定期に更新中!

▼ 2012年12月 アーカイブ
Java製のWAFを高速化する、7つのパフォーマンスチューニングテクニック
2012年12月19日
はじめに
私たちが提供しているSaaS型のWAFサービス「Scutum(スキュータム)」のコア部分は、Javaで書かれています。かつてJavaアプリケーションは遅いとされていた時代もありましたが、近年のJVM(Java Virtual Machine)の性能の進化は凄まじく、今では逆に「Javaは速い」と言われるようになりました。事実、現在ではJavaアプリケーションはCやC++で書かれたアプリケーションとも対等に渡り合えるほど十分高速に動作し、また同時に安定性も非常に高くなっています。
私たちはこのJVMの進化という恩恵を授かっているおかげで基本的には大きなパフォーマンストラブルには見舞われたことはありませんが、「もう少し性能が出したい」と感じる場面に遭遇することはあります。今回は、Scutumにおいて今までに実施した、Javaアプリケーションのパフォーマンスチューニングについて、いくつかを簡単に紹介したいと思います。